鹿の角

鹿は日本人にとって、古来より馴染みある動物です。
今回は、知っているようで知らない"鹿の角"についてご紹介します。

縁起ものとしての鹿の角
鹿の角の効能や成分
鹿の角の使い道
犬のおもちゃとしての鹿の角

はじめに鹿の角について知っておこう!

鹿の角は1年で生えかわるって知っていますか?

鹿の角の生え換わり1年のサイクル

春、柔らかい袋角(血管)が生えてきます。
夏頃まで袋角が伸びます。
根元からカルシウムが沈殿し血流が止まります。
秋頃に破角(表皮が乾いて落ちる)し、角完成。
早春、角が落ちる。

鹿は、角が落ちた後すぐに新しい角が生えはじめ、年を重ねるごとに強く立派なものになっていきます。

縁起ものとしての鹿の角

鹿の角は、古くから縁起物として親しまれてきました。

鹿の角は縁起がいい?

神の使い
豊穣のシンボル

神の使い

鹿は、神社などで神の使い＝神鹿(しんろく)とされてきた神聖な生き物です。

また、架空の生物"龍の角"は鹿の角だとされ、古くから神聖視されてきています。
その為、強さの象徴や魔除けとしても珍重されてきました。

豊穣のシンボル

鹿の角は1年ごとに生え変わることから、稲作が主流だった日本人にとって豊穣のシンボルとされてきました。

またこの性質から、毎年役を払う・福を呼び込む縁起物と解釈する人も少なくありません。

では、鹿の角のご利益とされているものは?

鹿の角のご利益は?

財運
勝負運
水難、海難除け

財運力

その昔、官吏や武士が受ける給与を"禄(ろく)"と言い、鹿もろくと読めることから鹿の角は、財(金)の象徴として縁起物とされています。

勝負運

神の使いや力の象徴として、戦国武将が自らの兜に鹿の角をつけていたことから、縁起物とされています。

水難除けのお守り

鹿が川を渡ることから縁起を担ぎ、水難や海難のお守りとされています。

どの説も神の使い＝神聖な生き物や龍の角などのいわれから、その力を信じられてきたということですね。

鹿の角の効能や成分

1年で生え変わる鹿の角は何でできているのでしょうか?

鹿の角が形成され始める袋角の時期は血液が流れ、カルシウムやタンパク質が運ばれますが、形成された角の成分は、カルシウムやコラーゲンなど、骨と同じような成分でできています。

また、若い鹿の生え始めの袋角は鹿茸(ろくじょう)と呼ばれ、古くから漢方などで使用されてきました。

効能とされているのは
滋養強壮・強精・不妊症・貧血・鎮痛薬・不眠・更年期障害・低血圧症・健忘症・喘息・骨粗鬆症等です。

鹿の角の使い道

鹿の角は古くから色々なものに利用されてきています。

神の使いとされてきた鹿の角は厄除けや勝利の象徴として、戦国武将が決戦に挑む際の兜につけられてました。

また、鹿の角を加工して必要な道具や生活用品が作られたり、置物やインテリアとしても重宝され、鹿茸(ろくじょう)は、漢方などに古くから使われています。

角以外にも、皮は革細工、毛は筆になど、古くから鹿は日本人の生活に密着してきました。

犬のおもちゃやガムとして人気の鹿の角

古くから色々な用途に利用されてきた鹿の角ですが、近年は犬用のおもちゃやガムとして人気となっています。

獣特有の臭いがワンちゃんの野生の血を刺激し、夢中で噛むことで、歯の表面をこすり歯垢や歯石の蓄積を軽減し、唾液分泌を促進するのでストレス解消や口臭予防も期待できます。

また、少しずつ削るように噛むのでとても経済的です。

こんなワンちゃんにおススメの鹿の角

運動不足が気になる
お留守番が多い
元気が有り余っている
すぐおもちゃに飽きてしまう
口臭・歯石が気になる
肥満気味
甘噛みがある
おやつの添加物が気になる

鹿の角には、ワンちゃんの健康維持に必要なカルシウムや必須ミネラル等などが豊富に含まれています。

天然無添加の安心して与えられるおもちゃやガムとして、人気となっている理由ですね。

鹿の角まとめ

今回は、"鹿の角"についてまとめてみましたがいかがでしたか?

個人的な感想としては、鹿の角＝漢方のイメージが強かったのですが、立派な角のインテリアや五月人形の角など身近に鹿の角があったことを再認識しました。

鹿は神聖な神の使いとして力の象徴やご利益があったんですね。

そして、今注目されているのが犬用のおもちゃやガムとしての使い道です。
遊びながらワンちゃんに必要な栄養素が補え、ストレス解消や運動不足解消にもつながる万能なおもちゃです!

しかも、鹿の角は犬の口腔内の管理にもおススメだとは驚きでした。

鹿の角が欲しくなりますね(笑)
購入ご希望の方は下記サイトより、お気軽にお問合せ下さい。

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霧島ジビエ

霧島ジビエでは、九州・宮崎の霧島連山で育った天然鹿の角を取り扱っています。限定品なので、量を確保したいというかたは、前もってお問合せください。

筆者:うまい鹿肉和田　監修：大久保