農林水産省によるジビエ・ペットフードの取り組み
昨今のジビエブームは、ワンちゃんのおやつなどペットフードへも波及しており、人用の調理肉よりも人気となっています。 当記事では、その背景となっている農林水産省による取り組みを紹介していきます。 |
ジビエに対する国の取り組み
まず、背景となるジビエの状況はこちらで紹介しております。 国のジビエ消費への取り組み 国のジビエ消費への取り組み 国の省庁によるジビエ消費への取り組みをご紹介しています。 農作物や森林に深刻な被害をもたらす野生鳥獣の捕獲後、地域資源としてジビエの消費を国が政策として推し進めています。 そして、食肉としての消費が見直される一方で、野生鳥獣の端肉や内臓・骨など、食用としては廃棄される部分をペットフードの原料やペットフードに加工する動きが高まり人気となってきました。 なぜ、ペットフードなのか?
現在では、ジビエを利用したペットフードは人気となり、捕獲された野生鳥獣(主に鹿・猪)の命を無駄に廃棄しない為にも、専門的にペットフードに加工する施設も増えています。 ジビエがペットフードとして人気の理由ジビエがペットフードとして見直され人気となっている理由として、室内飼いが主流となり、ストレスがたまったり、運動不足による肥満やペットのアレルギー問題など昨今のペット事情があげられます。 肥満やダイエットで悩むワンちゃんにとって、ジビエ(特に鹿肉)は、低カロリーで高たんぱくの食材です。 また、アレルギーのために市販のペットフードや鶏肉・牛肉が食べられないワンちゃんにとって、自然の中で自生する植物などを主食とするジビエは、農薬や薬剤などと関わらずに育つ低アレルゲンの安心して与えられる食材の1つといえます。 狼を先祖に持つ犬にとって鹿の骨やお肉をガリガリ噛んだり食べたりすることで野生の本能を呼び覚まし、ストレス発散や食欲増進にも繋がります。 他にも、鹿の骨や角を噛むことにより歯の汚れや歯垢を除去し口内環境を整える効果も期待できます。 自然の中で育つジビエは添加物を使用せずに加工することで安全で安心して与えられるペットフードになります。 国は「鳥獣被害防止総合対策交付金」を設け、地域関係者が一体となってジビエの利用拡大に向けた取組を支援し、ジビエのペットフードへの活用を活性化させ、今では人気の商品となった訳です。 |
ペットフードで人気のジビエは?
当サイトの運営会社では、ジビエ(鹿・猪)を原材料にしたペットフードの製造・販売も行っております。 その実績に基づいたランキングを以下のページで紹介しています。 愛犬のおやつに鹿肉のランキング 愛犬のおやつをお探しのかたがいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。 手作りフードの材料としても人気のジビエ骨や肉を使ってスープ ジビエの特徴は豊富な栄養素を含んでいることです。 なので、骨やお肉でスープをとり手作りフードの出汁として利用することで、ワンちゃんの食欲を増進させ必要な栄養を補ってあげることができます。 手作りフードにお肉をトッピング 鹿や猪のお肉は、嗜好性が強く食いつきのとてもよい食材です。 特に鹿の生肉には酵素やビタミンが豊富に含まれ、アレルギー体質の改善や毛艶が良くなる効果が期待できます。 ですが、生肉を与える際に心配になるのが菌や寄生虫です。 犬の胃酸は鹿の骨をも溶かすほど強いと言われ、寄生虫はマイナス20度で48時間冷凍処理すれば死滅すると言われていますが100%安全とは言い切れません。 その為、生肉を与える場合は適切な衛生管理が行われている処理施設の新鮮なお肉を選ぶことをおススメします。 |
ジビエ・ペットフードの取り組み まとめ
森林や農産物に深刻な被害をもたらす鳥獣の7割が猪・鹿・猿といわれ、鳥獣害として毎年捕獲後に廃棄されてきました。 そこで国は、捕獲された猪や鹿を食肉として利用し、命を無駄に廃棄することを防ぎ地域の資源としてジビエの消費を進めています。 この政策には"鳥獣被害防止総合対策交付"が設けられ、食肉として利用できない端肉や骨・内蔵はペットフードの原料として利用を促しています。 鹿肉を使用したペットフードやおやつは、昨今のペット事情ともあわさり、栄養面やペットの体調や健康維持に人気の商品となってきました。 そのために、全国にジビエを利用しペットフードの製造や販売を行う専門施設が増えています。 今回は、ジビエを利用したペットフードが人気商品となった理由や農林水産省の取り組みを簡単にご紹介しました。 大切な家族の健康や体調を維持するために自然の恵みをありがたくいただきましょう☆ |
筆者:うまい鹿肉 和田