天然の竹を使用した孟宗鍋
どうして竹なの?
竹の歴史は古く、漢方では薬草とされ西暦217年頃 火帝神農氏により書かれた薬草の本「神農本草経」にも365種の中の1つとして記されています。 本の中では、竹は「竹茹(ちくじょ)」、「竹葉(ちくよう)」、「竹瀝(ちくれき)」、「竹黄(ちくおう)」と呼び名があり 「竹茹(ちくじょ)」は、竹の外側の青い部分をはいだその下の中間層を薄くはぎとったもの。 「竹葉(ちくよう)」は、竹の葉です。 この2つとも、病後の衰弱した体に残る余熱を除き健康にさせるものと記されています。 「竹瀝(ちくれき)」は、青竹を焼いた時に切り口から出る汁です。 (上記画像) この竹瀝には、様々な効能があるとされ、不安感を取り除き意識をはっきりとさせる作用や脳卒中や癲癇、ひきつけ、熱病、肺炎や喘息などにも用いられます。 また、酢酸・ポリフェノール・クレオソール・ビタミンK・クロロフィルなど300種類以上の成分を含み高い抗酸化作用を有するといわれています。 この竹瀝が竹の幹の中で固まったものが「天竺黄(てんじくおう)」です。 また、昔からお正月に家の入口に建てられてきた門松ですが、新年に神様が降りてくる目印や依代になるという説が一般的ですが、 一説には 「松」には、血液の流れをよくする作用 「竹」には、リンパの流れをよくする作用 「梅」には、体の調子を整え食欲を増進する作用 この門松で使われている松竹梅が持つ健康を守るために必要な効能を忘れない為に年に一度飾るという説があります。 また、「松は千歳を契り、竹は万代を契る」とされ、神の依代が永遠に続く事を願っての組合せとも言われています。 このようなことから竹は長寿の象徴とされてきたのです。 |
孟宗鍋の使い方
孟宗鍋は、支柱を使用し組み立てることで1口ガスコンロで使用することができ、鍋の高さは支柱の横穴に差し込む調整棒の位置を変えることで調整可能なお鍋です。 孟宗鍋1セット
孟宗鍋の使用可能回数は一回です。 火にかけてから耐久時間の目安は火力にもより異なりますが約2時間前後です。 孟宗鍋を長持ちさせる為のコツ鍋等を作る際は、水から調理せずにお湯を使用することで加熱時間を短縮することができます。 鍋を調理する際は、鍋底を菜箸などで突いたり鍋底をかき回したりしないでください。触れた箇所から穴があいて鍋底が破れてしまいますのでご注意ください。 鍋を左右に移動するまたはガスコンロを移動することで、鍋底の火があたる箇所を均等にすることで、長持ちさせる事ができます。 |
孟宗鍋の使用上の注意
・室内で使用する際は必ず換気してください。 ・室内、野外とも鍋が傾いたり、倒れないようにしっかり固定してお使いください。 ・火にかけた鍋は熱くなりますので鍋掴みなどを用意し安全に配慮してお使いください。 ・野外で炭や薪などを使用する際は火力に気をつけてください。 ・使用中は鍋から目を離さないでください。 ・鍋底が焼け穴が開いた場合は直ちに使用を止めてください。 穴が開いてしまった鍋は、直ちに使用を中止し汁などで火傷しないようにバケツや大きめのボウルなどに避けてください。 ・IHコンロでは使用できません。 使用後の鍋はお住いの地区のごみ分別ルールに従いお捨てください。 |
孟宗鍋で試食してみました
孟宗鍋の試作品が完成し、スタッフ全員で試食してみました。 メニューは、孟宗鍋を2っ使用し、1っは地鳥と地元の野菜を味噌だけで味付けしたもの、もう一方は鹿肉を大蒜と醤油につけたお肉とやはり地元の旬の野菜のみです。 この日はお水から調理したので時間がかかってしまいましたが、お肉や野菜にもしっかり火が通りとても美味しくいただけ、最後はうどんで〆ました。 竹のお鍋で調理した鍋料理は初めて食べましたが、味噌と鹿肉についていた大蒜と醤油以外一切の味付けをしなかったにも関わらず、地鳥や鹿肉の出汁に竹の風味が加わりしっかりした味わいでとても美味しかったです。 竹のお鍋を使用するだけでこんなに風味がある鍋料理になるのは新鮮な驚きでした。 また、途中で孟宗鍋の切り口から滴り落ちる「竹瀝(ちくれき)」は、薄黄色の透明な液体で、少し手に取り舐めてみましたが無味無臭です。 この貴重な液体の「竹瀝(ちくれき)」は、お皿などに受けて鍋の中に入れてもお水などに混ぜて薄めて飲んでも良いとのこと。 皆さんも、この孟宗竹を使用したお鍋を使って、絶品の鍋料理を食べてみませんか? 下記サイトにて、受注生産なのでご注文から10〜14日のお時間を頂いていますがご購入が可能となっています。 |
筆者:うまい鹿肉 和田